■タグ「歪み」

■歪みと波形・倍音その3

久方ぶりに波形・倍音を調べました。

↓以前の記事
歪みと波形・倍音その1
歪みと波形・倍音その2



【Fender Champ Amp AA764改】
(ローゲイン)
12_135_1ChampLowGain.gif
偶数次倍音が多く出てきています。

(ハイゲイン)
12_135_2ChampHighGain.gif
やはり奇数次倍音より偶数次倍音が多いです。波形は今までにない変な形ですね。



【Tube Drive 200V】
(ローゲイン)
12_135_3TubeDriveLowGain.gif
Champと同様偶数次倍音が多く出てきています。

(ハイゲイン)
12_135_4TubeDriveHighGain.gif
波形はChampと違いますが、奇数次倍音より偶数次倍音が多いです。



【BOSS BD-2 Blues Driver】
12_135_5BD2.gif
波形に丸みがあります。回路図からするとJFETとダイオード(対称)両方の歪みがありそうです。意外と偶数次倍音も出てきています。



【PINK LLAMA】
12_135_6Llama.gif
真四角な波形です。LEDクリッピングに似ています。偶数次倍音は少なく、真空管に近いとは言えなさそうです。



・総評(のようなもの)

一般的に真空管の歪みというのは偶数次倍音が多いと言われています。今回調べてみて、偶数次倍音が奇数次倍音より多いというのがポイントかもしれないとわかりました。ただそれを真空管以外で再現するのはなかなか難しいようです。ネットで検索しても調べている人が少ないです。今後いろいろ試していきたいと思います。

■PINK LLAMA

02_134_1pinkllP.jpg
Red LlamaというエフェクターはCD4049というデジタル回路用のロジックICを使われています。この種類のICの歪みがどういうものか気になり製作してみることにしました。(名前はLlamaですが、ひよこのページのクランチドライブを元にしています。)

▽回路図
02_134_2pinkllsch.gif
バッファー→トーン回路→増幅(歪み)という構成になっています。74HCU04もCD4049と似たようなICです。MOS-FETが入っていて、真空管に比較的近い特性を持っているらしいです。
トーン回路は通常歪ませた後に入っていることが多いですが、今回は歪ませる前に持ってくるようにしました。ギターアンプのパワーアンプ部で歪ませるイメージです。またもSansampのトーン回路を流用しました。操作した感じでは特に低音の調整がしやすくなった気がします。
74HCU04は動作電圧が2~6Vなので電圧を9Vから下げなければいけません。単に下げるだけでは面白くないので、LM317を使って電圧を可変にしました。当初は外部ポットで電圧を変更して歪み調整しようとしましたが、操作性がイマイチだったので結局トリマーにしました。とりあえず私は3.5Vに調整しましたが、もっと低くすれば深く歪みます。

▽レイアウト
02_134_3pinkllL.png
▽PCB(横55.9mm縦45.7mm)
02_134_4pinkllLP.gif
LM317が大きいですが意外と余裕があるレイアウトになりました。最近は無理せずジャンパーを使うようにしています。シルバーマイカコンデンサが余っていたので使いましたが、やっぱりデカ過ぎです…

電源電圧の調節は思ったより応用が利きそうです。使用するギターの出力に合わせて変更したり、歪みの可変幅を変更したりできます。ただ肝心の歪みの違いは私の耳ではあまりわかりませんでした。

(2016年11月9日部品リスト・PCB追加)

■BOSS BD-2 Blues Driver

02_131_1BluesdP.jpg
なんとなく回路が面白そうだったので作りました。BOSS BD-2 Blues Driverです。部品数が多めで実機が高価でないためか、自作されている方は少ないような気がします。

▽回路図
02_131_2BluesdSch.gif
ライトバージョンということで、入力と出力のバッファ回路等を省いてトゥルーバイパス用になっています。電源部分の抵抗やコンデンサの値も多少違いますが、あまり出音には影響ないでしょう。

▽レイアウト
02_131_3BluesdL.png
▽PCB(横55.9mm縦48.3mm)
02_131_4BluesdLP.gif
元の回路図のC17(上の回路図のC12)は文字がつぶれていて判読しづらいですが、たぶん0.0068μFだと思います。歪みの調整幅が広いのは、ゲインにデュアルポットを使っているためなんですね。Youtubeで聞く限りではそれなりに実機の音を再現できているようです。

(2016年11月9日回路図・部品リスト・PCB追加)

■BGM DRIVER

02_119_1BGMdP.jpg
ベース用オーバードライブを作ってみました(スイッチを付けギターにも対応)。名前が全然思いつかなくて困りました。まぁBass、Guitar、原音Mixの略のような感じです。

▽回路図
02_119_2BGMdSch.gif
非反転増幅の歪み音と原音をブレンド→トーン回路といった単純なものです。Sansampのトーン回路をそのまま流用しています。トリマーでゲインを上げることもできますが、深く歪ませるのはあまり想定していません。カップリングコンデンサを入れすぎな気はしていますが、念のためということで…

▽レイアウト
02_119_3BGMdL.png
▽PCB(横55.9mm縦48.3mm)
02_119_4BGMdLP.gif
今回からDIY Layout Creatorを最新のものにしましたので、解像度がよくなりました。ギター用に切り替えるスイッチは基板上のソケットにジャンパーを差し込む形式にしています。

音はありふれた歪みかなと思いますが、やはり原音を混ぜられるのはよいです。ギターでもほんの少し歪ませるというような音作りもしやすいです。目的通りのものを作ることができたかなぁと思います。

(2016年11月9日部品リスト・PCB追加)

■Tube Drive 200V

02_91_1TubedP.jpg
前回作成した9V→200Vの昇圧回路を使って真空管オーバードライブを作りました。

▽回路図
02_91_2TubedSch.gif
通常の真空管の増幅回路にブースターとRAT風トーン回路をつけ加えただけの回路です。ブースター部分のゲインはトリマーにしました。発振しやすいのでこのゲインはあまり上げられません。もう少し帯域をしぼった方が良いと思われます。高音域はC2やC10の値を大きくすれば下がります。低音域はC11の値を小さくすると下がります。もう少し簡単に調整できた方がいいかもしれません。

真空管のヒーター電圧6.3Vを得るために9Vを抵抗で6V(実測値は5.9V)に下げています。その分熱になって無駄になってしまうので、できれば12V供給で直接ヒーターにつなげる方がよいです(その場合配線の仕方が変わります)。消費電流は全体で450mA弱になりました。電池では動きません。

▽レイアウト
02_91_3TubedL.png
▽PCB上(横81.3mm縦45.7mm)
02_91_4TubedLP1.gif
▽PCB下(横81.3mm縦20.3mm)
02_91_5TubedLP2.gif
電源部分の基板を分けています。意外と上側の基板がスカスカなので1つにまとめるのも可能だったかもしれません。ケースはタカチのTD9-12-4Nです。

音はというと真空管っぽい粘りがあるような気がします。そのうち波形を測定してみる予定です。結構歪むんですがゲインを上げすぎると発振します。※発振にはくれぐれも注意してください。ノイズは若干多めかなと思います。

4時間程度通電状態で放置してみましたが、発熱は大丈夫なようです。ただ電圧が180V程度に落ちていました。空気のない音というブログで同様の昇圧回路が検討されているのですが、そのブログによると昇圧回路に使っているトランジスタの温度変化のために電圧が落ちるそうです。MOS-FETにすると少しはマシになるらしいです。まぁ多少電圧が下がるぐらいは大して問題はないと思います。塗装にはアルミ用の塗料を使ってみたんですが、確かに値段が高い分塗料の食いつきはよさそうです。

まだまだ改善点がありそうな感じですが、ひとまず成功ということにしておきます。

(2016年11月9日部品リスト・PCB追加)

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